別府放浪記
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お客様のメーリングリストへの報告から、以下のとおり抜粋させて頂きます。
鉄輪湯治日記の第1日目をお送りします。結構、長いです。
旋回しながら降下する飛行機の窓からは、雪化粧をした山々が見える。驚いたことに早朝の大分は雪。場合によっては伊丹送りかもと脅されつつも、無事、大分空港に降り立った。これからの五日間、寝ても覚めても温泉三昧、気の向くままに温泉に入れる生活である。すでにして興奮気味の私は、そそくさと別府へ向かうバスに乗り込む。 向こうに見えるは鉄輪の湯煙だ!(<かなり気分が高揚している)
(中略)
このあと今回の寝ぐらである、鉄輪の陽光荘に落ち着く。噴気暖房のおかげで、部屋はここちよく暖かく、そのまま眠ってしまいそうになるが、のんびりしている場合ではない!若者よ!街に出て温泉に入ろう!(<相変わらず興奮している)。右手にタオル、左手に温度計とジガーカップ、湯煙の鉄輪を徘徊するわたしである。
(中略)
さて、しばらくの間、自炊生活をするわけで、生活の基盤を整えなければならない。本日の湯めぐりは早々に切り上げ、買い物に出かける。久しぶりの自炊生活に浮かれてしまい、魚屋では、思わず鯛をまるごと一匹、買ってしまった。うまい鯛だったが、一人には多すぎる量だ。あまった分は、もったいないが、翌朝、鯛雑炊に仕立てて始末する。それにしても、地獄蒸しの設備を備えた貸間旅館での生活は非常に快適である。ご飯も地獄蒸し、魚も地獄蒸し、野菜も地獄蒸し、なんでも地獄蒸しで、簡単においしく調理できてしまう。その簡便さはたとえて言えば電子レンジのような感じである。また、洗い場でお湯が使い放題というのもいい。洗い物の億劫がかなり軽減される。
(中略)
陽光荘の泉質は含食塩芒硝泉で、若干の金気臭はあるが、無色透明の湯はそれほど特徴のあるものではない。しかし、夜、寝る前にサッと一風呂浴びて安眠するには、こういう適温熱めのサッパリとした湯がふさわしいのかもしれない。また、古式ゆかしい?むし湯の設備があり、早めに帰ってきた日は、むし湯で 大汗をかいて、普通の湯で汗を洗い流すのが常となった。ぽかぽかと暖かい湯上がりの体で、ぽかぽかと暖かい部屋に戻り、冷えたビールを流し込む。つまみには塩をふった蒸し海老(書いているだけでも喉がなるなぁ ^^;)。ヌル湯デ割ッタ焼酎モ最高デス。
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